12/5岐阜で行われたトギノンカット勉強会の後に刃物屋 トギノンさんの会社見学へ行って来ました。 鋏はCADシステムで1本毎に設計し、出来た型を真鍮のワイヤーで切断するそうです。 「真鍮のワイヤーだと、やわらかいので型が切れないのでは?」と質問したところ、 「熱で溶かしながら切っていくので、硬さよりも熱の伝導率が重要です・・・」との事でした。 |
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トギノンさんは製造販売の他に、砥ぎやメンテナンスもしてみえます。 手に合わない鋏を改造(刃の形を変えたり、指を入れる所の形を変えたり等)する事もあるそうです。 一緒に行った1人が改造する計画があるらしく、熱心に質問をしていました。 |
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沢山の工程を大勢の若い人たちが手作業で進めていきます。 (平均年齢20代後半〜30代前半ぐらいかな?) 鋏の刃の隙間は0.3mmのプレートなら入って動かす事が出来るが、0.5mmのプレートだと入るだけで動かす事が出来ない・・・ そんなコンマ数ミリの微調整を、工程に合わせて2度、3度と繰り返して仕上げていきます。 |
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職人技で調整が終わった鋏(毎日250丁ほど)は、決まった1人の人が必ず全ての鋏を確認します。 Aさんが切れると思う感覚と、Bさんが切れると思う感覚は違うので、必ず同じ人が全てを確認するのだそうです。 「求められる切れ味は1丁毎に違うので、細かく注文して頂いた方がありがたいです」との事でした。 |